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Where Are They Now:Planeswalkers

彼らは今何処に?:プレインズウォーカーの話

原文:By Jess Lebow
原文:http://www.wizards.com/default.asp?x=books/magic/planeswalkersloc

Where Are They Now(今彼らは何処に?)がなかなか面白かったので、日本語訳してみました。ファイレクシア侵略後、プレインズウォーカー+2名がどうなってしまったのか、という話です。

原文ではあちこちにascensionという語がでてきています。これはプレインズウォーカーになることを指している語だと思われますが、いい訳が思いつきません。直訳だと「昇天」なのですが・・・。とりあえずここでは「生まれ変わり」と訳しています。

 プレインズウォーカーについて話そうか。

 その人々は不思議な生物だ。思考するだけで世界の隙間を飛び越え、瞬きひとつで広大な距離を駆け回り、彼らが帰ってくるまではあなたは彼らが何処に行ったのか知る由も無い。この不可思議で面白い力以上に、彼らは有能な魔法使いであったり、強力な戦士であったり、姿変えの達人であったり、マッドサイエンティストな発明家だったりする。

 海岸の砂の一掴みのように多様な、その超強力な存在はある2つのものを持っている。1つ目は「火花」だ。火花はこの多元宇宙に存在するほかの生物と彼らを分かつ非常にまれなもので、神のすぐ下に就く「生まれ変わり」の可能性だ。もし君がそれを持っているなら、君はプレインズウォーカーになれる。持っていなければ、なれない。ただそれだけの実に単純なことだ。

 2つ目は狂気の種子だ。プレインズウォーカーはその力のレベルも狂気の影も様々だ。きわめて実務的で、普通の人間と多大な害を与えずに付き合えるものもいる。その一方、名前を挙げればウルザだが、自分がどれほど強大かわかっていなくて不意に足を動かして全てを潰してぐちゃぐちゃにしてしまう哺乳類のようなものもいる。

 ここにドミナリアの歴史上、著名なプレインズウォーカーのリストをあげよう。そして彼らがどこにいったのか、そしていつ彼らが斧を手に入れたのかを。


Bo Levar / ボウ・リヴァー
 死亡。彼は煙草密輸商で船長だ。普通の人間だったとき、彼はテリジア大陸から外洋のあらゆる場所へと海賊船を走らせていた。兄弟戦争の終わりとなったあの爆風をくらって、ウルザと時を同じくして彼はプレインズウォーカーに生まれ変わった。彼は生きていたとき、Eliterates画家集落のマーフォーク(?)や、メルカディアとアーボーグの交易商人や海賊と親交があったことで有名だった。侵略の最後に、彼はマーフォークの友人たちを救うために自分を生贄に捧げた。今日、マーフォークたちは彼のモジャモジャのあごひげと有名な水中で燃える煙草をたたえる歌を歌い、詩を詠唱している。

Daria / ダリア
 死亡。ダリアはテイザーの娘だ。彼女はウルザの聖騎士団に加わってファイレクシアの奥へと踏み込んだ。彼女は本当に強力だったが、テヴェシュ・ザットに裏切られ最初の霊魂爆弾をセットする前に息絶えた。

Dyfed / (ダヴェッド)
 死亡。ダヴェッドはヨーグモスがスランの民を裏切り人口をコントロールする病魔を生み出したとき、彼に組した謎の多いプレインズウォーカーだ。ヨーグモスにメルカディアを含む新たな世界を見せたのはダヴェッドだ。彼女は結局、次元の門を作り出してヨーグモスのファイレクシア移住を手助けした。だがヨーグモスは彼女を裏切り、プレインズウォーカーの火花を取り除こうとした。ファイレクシアの支配者は彼女を細切れにし、バラバラに解体してしまったのだ。

Freyalise / フレイアリース
 生存。彼女は本当の女神ではないが、多くのエルフが彼女を神として崇拝している。彼女は長かったドミナリアの氷河期の終わりをもたらし、ウルザとその仲間とともにファイレクシア強襲作戦に参加した。ケルドのエルフたちのもとに訪れることで旅は終わると思われているけれども、今彼女は今多元宇宙を回って歩いている。

Glacian / (グレイシャン)
 死亡。彼はスランの偉大なる隆盛の礎を築いた発明品を生み出した天才だ。生ける船ウェザーライトに組み込まれていたり虚月そのものを形作るスラン鋼やその技術を与えてくれるシヴのマナ・リグを作り発展させたことで、彼はドミナリアに足跡を残している。旧来のような姿に生まれ変わることは無かったが、彼の精神はマイトストーンとウィークストーンに乗り移り、長い年月を過ごした。それらの石がウルザの頭に納まったとき、すでに半分気が狂ったプレインズウォーカーに絶えぬ責め苦を与え、何度も何度もウルザを狂気の瀬戸際に追いやったのは、ほかならぬグレイシャンの声だった。

Guff, Commodore / ガフ提督
 死亡。ガフ提督は大いなる図書館の番人であり、類まれなる空想作家だ。己の力の限界を悟っていた彼ガフ提督は、かつてないほどの力を持った存在になることができた。しかし邪悪に転向する代わりに、彼はその力を善のためだけにしか使わなかった。彼は次元を救うためにファイレクシアの侵略の最後に自分を生贄に捧げた。彼は自分の歴史書から世界の終焉を消し、書き換えたところでヨーグモスの巨大な暗黒雲に飲み込まれた。

Karn / カーン
 生存。この金属製の男は、ファイレクシアの侵略の最終局面で生まれ変わった。最も最近の「生まれ変わり」の1人、カーンはプレインズウォーカーとしてはまだまだ幼少期だ。彼は金属からなる自分の次元を作り、見識を広め新たな力をどのように使うべきかを見つけるために旅に出ている。

Taysir / テイザー
 死亡。彼の死までは、テイザーはもっとも高齢の、おそらくもっとも強力なプレインズウォーカーだった。彼は娘とともにファイレクシアの深奥で非業の死をとげた。

Teferi / テフェリー
 生存。テフェリーはウルザの魔法学校に通っていた。彼はおそらく今までで最も冷静で社会的に行儀のよい(TPOをわきまえた)プレインズウォーカーだろうが、誰にもまして苦痛をともないトラウマをおった「生まれ変わり」だったことは疑いない。ウルザのタイム・マシン実験がめちゃくちゃになったときの爆風に巻き込まれ、テフェリーは40年近く遅時泡の中に閉じ込められた。さらに悪いことに彼は炎の中にいて、まるまる四半世紀も遅い時間の中で爆発の恐怖に包まれてすごした。侵略が開始されると、ジャムーラ大陸の大部分とシヴを別の時間の位相に合わせ、それらをヨーグモスから救った。彼は今それらとともにいる。

Tevash Szat / テヴェシュ・ザット
 死亡。テヴェシュ・ザットは黒きドラゴンの王だ。完全なまでに邪悪な彼はファイレクシア強襲の際に、ウルザに組する他のプレインズウォーカーたちを裏切った。ザットにとっては不運なことに、ウルザは彼の策略を見抜いており、テヴェシュの邪悪な精神をヨーグモスの世界を破壊するために用意された霊魂爆弾の燃料にするために、ウルザはそのドラゴンのプレインズウォーカーを殺した。

Urza / ウルザ
 死亡。間違いなく最も多く語られ、最も忌まわしく、マジックの歴史の中でおそらく間違いなく最も重要なプレインズウォーカーであるウルザは、多くのことにそして多くの人々に関わってきた。彼の物語はとても長く、実に多くの記事に含まれている。しかし、彼が他の者と分かつ点が1つあるとすれば、それは彼が4000年にわたってヨーグモスと来るべきファイレクシアのドミナリア侵略に執着し続けたということだ。普通の人々にもたらしてしまった全ての狂気と全ての忌まわしい出来事の清算のため、ファイレクシアの侵略の最後に彼は自分を生贄に捧げ、世界からヨーグモスとファイレクシア病を消し去り、長い猛攻を生き延びたわずかの人々を救った。

Weatherlight / ウェザーライト
 死亡。その次元転換マトリックスは、ある次元から次の次元へと移動する力を生ける船に与えた。ウルザがドミナリアを救うために自分を生贄に捧げた ― とはいってもそれは象徴的なもので、彼は巻き添え被害の山をもたらしたのだが。その爆風は次元から災厄を焼き尽くしたが、ウェザーライトの精神も殺してしまった。

Windgrace, Lord / ウィンドグレイス卿
 生存。ウィンドグレイス卿のお気に入りの姿は漆黒の豹巨人だ。テフェリーが仲間に加わらなかったので、ウィンドグレイス卿はファイレクシアに侵攻したプレインズウォーカーの中では最も精神的に安定したプレインズウォーカーだ。彼の正確な行方は知られていないが、彼が最近最後に目撃されたのはハールーンのミノタウロスたちによってだ。


 ドミナリアの歴史で重要な人物全てがプレインズウォーカーであるわけではない。それらただの人間より大きな役割を果たしたと思われる力を持った普通の人間たちにまつわる噂だ。ウルザの弟、ミシュラと暗黒卿ヨーグモスがそれにあたる。


Mishra / ミシュラ
 死亡?兄弟戦争の終焉時、ファイレクシアの悪魔ギックスはミシュラを誑かした。彼は己の力を、弱々しいただの人間が持てる限りの全てを求めた。ミシュラは事実ファイレクシアへ行ったのだ ― 歴史の中で多くの非プレインズウォーカーたちが行ったのと同じ方法で。そして彼は僧侶によって多くの身体的な金属強化を施された。しかし、彼は決して「生まれ変わる」ことは無かった。ドミナリアのファイレクシア侵略のさい、ウルザはファイレクシアの深層へと降りていった。コアに近づいたとき、彼は皮を剥がれ石にはりつけられ、暗黒卿ヨーグモスによって永遠の拷問を受けている生物を発見する。ウルザには、その男がミシュラに見えた。実際、彼はミシュラについてわずかのことしか知らなかった。しかしミシュラを助ける代わりにウルザはヨーグモスを見つけるために前に進んだので、我々は彼が見たものが本当に彼の弟だったのか、それとも彼の苛まされた想像が生み出した空想だったのか知ることは無い。

Yawgmoth / ヨーグモス
 死亡?その暗黒卿は神のごときプレインズウォーカーになるためにありとあらゆる力を欲したが、決してプレインズウォーカーの火花を手に入れることはできなかった。しかし彼は定命の人間であるがゆえに、プレインズウォーカーでさえ不可能な業を手に入れた。今現在、彼の行方ははっきりとはわからない。彼は飛翔船ウェザーライトからあびせられた聖なる白マナの爆風でドミナリアから叩きだされて死んだと言うものもいる。しかし、彼が生きているか死んでいるのかはっきりと断言することのできるものはいない。


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